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両足にナイフが容赦なく刺さる。壁や体が真っ赤だ…。
次に腹にナイフが刺さる。相手が近付く…と、なんと相手の仮面が破れ、そこから首に繋がるツルが飛び出ていたのだ。
腹に刺さったナイフを更に奥に突き刺す。
痛みが増す、吐血までしてしまった。
―私は…死ぬのですね…。
止めのナイフが眼前まで近付く…が、止まり、ツルが解けた。
相手が、人間とは思えぬ血を流し、死んでいた。その後ろには、刀を持ったクダリがいた。
「兄さん…早くお医者さんに行こう。」
「そうですね……。トウコ様は?」
「気絶しちゃったよ。でも、大丈夫。」
「そう…ですか…。」
「ノボリ兄さん…?死んじゃやだよ…?」
微かに聞こえるクダリの声が子守唄のように聞こえ、意識が消えた。
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