12人が本棚に入れています
本棚に追加
「はいはい。
相変わらず頭の中めでたいですね」
斎の言葉を若槻は流す。
「若槻は相変わらず冷たいですね」
若槻に斎は反論する。
「何か?」
若槻は斎をジロリと睨む。
「独り言」
若槻の眼力に怯む事なく、斎はすました顔をしてる。
「ふぅ~ん」
斎のすました顔を若槻はジッと見る。
「…………」
何となく罰が悪くなった斎は黙っている。
「さっき嘘ついたでしょ?」
斎の沈黙を破るかのように、若槻は尋ねた。
「嘘?」
若槻の言ってる意味がわからず、斎は首を傾げた。
最初のコメントを投稿しよう!