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｢……何で…、旅行に来ると、いつにも増しておかしくなっちゃうんだろ…｣
ボソッと誌乃が呟くと、慎一は、ははっと笑った。
｢ いつもと違う環境で、気分が変わるからだろ。
俺はそんな君に誘われるがまま、よりおかしくなるだけだ。
ま、いいじゃないか。互いに責任を取り合ってんだ ｣
確かに、互いでしか満足出来ないんだし、それが幸せなんだし、仕方ないのだが…。
｢ とにかく…、今日は１日こうしてゆっくり寝ていよう。
何もしないのも贅沢だ ｣
｢……でも風邪だったら…、移っちゃうよ？｣
誌乃が顔を上げると、慎一はすかさずキスを落とした。
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