新婚?旅行

112/125
前へ
/714ページ
次へ
「 移せよ。その方が早く治るだろ?」 そう言って、ぎゅ、と抱き締める慎一の腕に抱かれながら…、 微かに聞こえる波の音や、鳥の奏でる音楽に耳を澄ませる。 「……本当、贅沢…。凄く幸せ。ありがと…」 そう言って目を閉じると、誌乃は瞬く間に睡魔に襲われた。 慎一は、そんな誌乃のほんのり熱いおでこにキスを落とす。 そして、心地いい柔らかさの誌乃のカラダを優しく撫で、その感触に酔いしれる。 「 君の幸せが、…俺の幸せだ 」 やがて、慎一もゆっくりと目を閉じた。 穏やかに流れる時間。 最愛の人がここにいる安心感。 決して金では買えない…、 最高の贅沢。
/714ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10079人が本棚に入れています
本棚に追加