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「 移せよ。その方が早く治るだろ?」
そう言って、ぎゅ、と抱き締める慎一の腕に抱かれながら…、
微かに聞こえる波の音や、鳥の奏でる音楽に耳を澄ませる。
「……本当、贅沢…。凄く幸せ。ありがと…」
そう言って目を閉じると、誌乃は瞬く間に睡魔に襲われた。
慎一は、そんな誌乃のほんのり熱いおでこにキスを落とす。
そして、心地いい柔らかさの誌乃のカラダを優しく撫で、その感触に酔いしれる。
「 君の幸せが、…俺の幸せだ 」
やがて、慎一もゆっくりと目を閉じた。
穏やかに流れる時間。
最愛の人がここにいる安心感。
決して金では買えない…、
最高の贅沢。
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