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慎一が運転するオープンカーでのドライブは、爽やかな海風が頬をかすめ、誌乃の髪をなびかせる。
「 気持ちいいねー」
どこまでも広がる青い海は、太陽の光が反射して、眩しいくらいにキラキラと輝きを放っていて。
そして、サングラスをしてハンドルを握る慎一は、やっぱりカッコ良くて。
キラキラする海と重なり、まるで少女漫画の世界だ。
大丈夫か?と指を絡める慎一をチラ見した後、うん、と俯く。
頬が熱く感じるのは、きっと…、微熱のせいだけじゃない。
着いた街は賑わっていて、はぐれないように、とずっと手を繋いで歩く。
やっと新婚旅行らしくなったな、と慎一は笑った。
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