新婚?旅行

120/125
前へ
/714ページ
次へ
慌てて呼んだ医師と看護師が、ベッドルームからようやく出て来て…、 扉の前で落ち着かないままウロウロしていた慎一は、直ぐ様険しい表情で駆け寄った。 「 誌乃はっ!? 」 慎一は英語も話せるが、日本語が話せるという中年の女性看護師が、落ち着いて、と慎一を制した。 「 奥様は少し貧血があるみたいですが、それよりも…」 そう言うと、看護師は穏やかな笑みを見せた。 「 ベイビーだと思いますよ?」 慎一の目が丸くなった。 驚きの余り、茫然と立ち尽くしていた。 その後、医師からあれこれと言われた事をどうにか把握し、礼を言って見送ると、慎一は急いでベッドルームの扉を開けた。
/714ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10075人が本棚に入れています
本棚に追加