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「……だから…、全て君次第だって言ってるだろ…」
真剣な顔でそう言った慎一の頬に、誌乃は、ごめんね、とキスをした。
少し離れて見つめ合うと、その慎一の眼差しに、誌乃の表情も変わっていく。
「……今夜も…、サービスする…?」
すっかり夜の顔で、自ら罰を申し出るかのように、そんな事を口走る誌乃に、慎一の口元が思わず緩む。
断る理由など、どこにもない。
「……本来ならサービスAと言いたいところだが…、Cで許してやろう 」
誌乃は妖艶な笑みを浮かべなから、慎一と唇を重ね合わせた。
また長生きできそうだ…、と慎一は思う。
誌乃に愛されていると…、そう思えるから。
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