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ようやく安定期に入った戌の日、芳江の勧めもあって、安産祈願の御参りに行く事になった。
日曜だった事もあり、御参りには松浦家も勢揃いで神社に訪れた。
先月、お宮参りを済ませたばかりの滉輝も一緒だったけれど、ずっと大人しく眠っていて、祈祷を無事に終える事が出来て。
祖父の源一郎は、やはり着物姿の芳江に何やかんやと話し掛けていて、終始ご機嫌な様子だった。
あのふたり、そのうち結婚するとか言い出したりして、と友梨が笑えば、昇悟と慎一が
「 冗談はよせ!」
と同時に怒鳴る。
無理もない。
何故なら、このふたりの関係が更にややこしくなるからだ。
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