春の雪

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「 ママー」 「 !! 」 「 !!! 」 可笑しいくらい、ふたりで慌てふためいた。 「……まったく…、驚かすなよ 」 またすぐに眠ってしまった結希の髪を撫でながら、慎一はヤレヤレと笑った。 ホントに、と苦笑いする誌乃の指先は、結希の肩の辺りで、トン、トン、と優しいリズムを奏でる。 「 夜の俺は君だけのものだった筈だが…、仕方ないな 」 いいの、と誌乃は笑う。 「……私にまた素敵なプレゼントをくれて、ありがと…。楽しみだね……」 そう言いながら、ゆっくりと目を閉じた誌乃のおでこに、おやすみ、とキスを落とす。 君も、と間で眠る結希にもキスを落とし、ふたりを守るように腕を伸ばして、慎一も目を閉じた。
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