10076人が本棚に入れています
本棚に追加
「 ママー」
「 !! 」
「 !!! 」
可笑しいくらい、ふたりで慌てふためいた。
「……まったく…、驚かすなよ 」
またすぐに眠ってしまった結希の髪を撫でながら、慎一はヤレヤレと笑った。
ホントに、と苦笑いする誌乃の指先は、結希の肩の辺りで、トン、トン、と優しいリズムを奏でる。
「 夜の俺は君だけのものだった筈だが…、仕方ないな 」
いいの、と誌乃は笑う。
「……私にまた素敵なプレゼントをくれて、ありがと…。楽しみだね……」
そう言いながら、ゆっくりと目を閉じた誌乃のおでこに、おやすみ、とキスを落とす。
君も、と間で眠る結希にもキスを落とし、ふたりを守るように腕を伸ばして、慎一も目を閉じた。
最初のコメントを投稿しよう!