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あれ？と誌乃は急に思い出したような顔をした。
｢ そういえば…、さっき、“ 俺達 ”って言ってなかった？他に誰か居たの？｣
誌乃のその質問は、昇悟の全てを一瞬止めた。
｢……え、ああ、いや、それは…｣
昇悟にしては、珍しく煮え切らないその曖昧な返事に、誌乃の頭上は疑問符だらけになる。
｢ 誰？｣
容赦ない誌乃の追及に、昇悟は観念したかのように小さく息を吐いた。
｢……実はだな…｣
そう言って誌乃に視線を向けた昇悟の表情は、これまた珍しいくらいのビックリ顔になっていた。
何故なら…、
｢……今、何を言おうとしてやがった…？｣
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