( 付録 ) 慎一の憂鬱

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その声に、ビクッとして振り返った誌乃が見たものは…、 結希の何倍もありそうな、大きなテディベア。 と、それを抱えているものの、余りにも似合わない、……慎一。 「……お、お帰りなさい。は、早かったんだね…」 まだ3時だし。 オヤツの時間だし。 てか、帰って来たのに全然気付かなかったし。 てか、何だか凄い怒ってるし。 うわわわわ…、とアタアタしている誌乃をチラッと見て、大体思っている事が分かったのか、慎一は少しだけその表情を緩めた。 「 他でもない、結希の誕生日だから早く帰って来たんだ。 ……サプライズのつもりでな…」 慎一のサプライズ。それは…、 仕掛けた本人が、いつも一番驚いてしまうという…。
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