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「 ああ…、オムツかも 」
そう言うと、誌乃は慌てて慎一から泣き叫ぶ結希を奪い、ハイハイ今替えるからね~、とあやしながらリビングを出て行った。
「……やっぱりお前は、女を泣かすヤツなんだな 」
自分の娘ですら、とでも言いたげに、フン、と笑う昇悟を、慎一が不機嫌満載な顔で睨む。
「……今のは俺のせいじゃない 」
そう言った慎一に、どうかな、と不敵な笑みを浮かべながら、昇悟はソファから立ち上がった。
「 俺の腕の中は、誌乃も結希も心地良くて安心出来たんだろうな。
結希は案外、俺の事をパパだと思っているのかもな 」
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