( 付録 ) 慎一の憂鬱

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「 結希には、どんな幸せが待ってるのかな 」 いつか…、こんな風に幸せな家庭を築いてくれたらいいな。 たくさん愛して、愛されて。 そんな、…幸せな家庭を。 結希の小さな小さな手を握りながら、誌乃はそう言って笑う。 途端に、慎一はムッとしたような顔をした。 「 嫁になんかやらないからな 」 俺以上に結希を愛する男じゃないと、と付け加えた慎一を、少し呆れたようにチラ見して。 ハードル高っ!と誌乃は笑った。 「 結希が彼氏でも連れて来たら、何か大変な事になりそう… 」 そう言って笑う誌乃に、笑い事じゃない、と真顔を向ける。 しかも、そんな事考えたくもないのに…、 脳内がモヤモヤして来た。
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