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「……フツーの付き合いです 」
……フツー、だと…?
至極真面目な顔でそんな事を言う若造に、俺は無性に苛立った。
「 フツー、とは…?」
「 もういいじゃない 」
慌ててそう言った結希が、行こ?と若造の手を取る。
繋がれたその手に更に苛立ちが増し、気が付いたらスパン、とチョップを振り落として、ふたりを切り離していた。
「 パパ!」
何するの、と怒ったような顔をする結希の隣で、ちょっと茫然としていた若造を見据え、
「 娘におかしな真似をしやがったら、タダじゃおかないからな 」
と脅す俺。
当然だろう。
すると、若造がまたもや冷静に言い放つ。
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