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「……そうやって考えたら、俺はアイツに殺されたって文句も言えねぇよな…」
ボソッとそう呟きながら、結希をそっと抱き締める。
本当、良く許してくれたと思う。
……こんな俺を。
「……だって幸せなんだもん。私、慎一さんとじゃなきゃ幸せになれない運命だもん。
どんな事があっても、引き離されても 」
そう言って笑う誌乃の言葉は、慎一を安堵させ、幸せな気持ちにさせる。
……そう、俺達は互いに運命の人。
結希の運命の人はどんな人かな~などと、また呑気な事を言う誌乃に、慎一はまた妄想が振り返し、思わず結希を強く抱き締めた。
「……結希に嫌われるのだけは嫌だ…」
何それ?と誌乃は笑った。
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