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千が青年の膝の上に乗り、他の2人の内、おかっば頭の女の子の方が青年の隣、つまりは沖田の隣のそのまた隣に、男の人の方が、椅子には座らず店の壁に寄りかかる。
「何になさいますか?」
「では、私はみたらし団子を一つ。」
「千は~主様と同じ~みたらし~♪」
笑顔で手を挙げて言う千。
其の姿はとても可愛らしい。思わず頬が緩んでしまう凛であった。
「そちらのお二人はどうなさいますか?」
声をかけられたおかっば頭の女の子は、恥ずかしそうに頬を染め
「私も同じのを一つ…。」
と、遠慮がちに言った。一方、長身ですらりとした男の方は
「俺は結構。」と、素っ気なく返す。
「では、みたらし団子を三つですね!少々お待ちください!」
人懐っこい笑顔をみせて、店の中へ戻って行った。
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