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「転校生か、テンション上がるな!」
「だよなー!」
机と椅子を持ち、ガタガタいわせながら階段を上がる。
事務室は俺達のクラス、5年4組から2つ下の階にある。
「ふぅ、交代。」
「うぃ。」
2階に着いた所で俺の運んでた机と篤の椅子を入れ替える。
「男かな、女かな?」
「どっちだろ、気になるよな」
「これってやっぱりナカノユウキ?」
「だったら男..いや、女の子でもユウキちゃんはありかな」
俺達の学校は自分の机にネームプレートが付く。俺達が運んでいる机には[中野悠紀]と名前が刻まれているが、何と読むかが分からない。というか、男女どっちにも使える名前だから性別がわからないのでもどかしい。
「つーかさ、時間結構ヤバくないか?」
「やっぱり?」
篤の問い掛けに賛同する俺。
さっきまでは移動する生徒達でわいわいと賑やかだった廊下は、今では歩いてるのは俺達だけだ。
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