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「中原、何俺の授業中に遠い目をしてにやついてるんだ?」突如俺の視線に入ってきたのは、現代文の先生である中冨先生だった。
「ちゃんと授業を聞いてるのか?」
「一応は」
「一応…だと……?ほぅ、そうかそうか」
適当に流した俺に対して、中冨は俺を軽く睨みつけながら、黒板に書いてある【洋子】という字を指差し「よし、この時洋子はどう思ったか言って見ろ」と言い放った後「まぁ分からんだろうがな」と呟いた。
中冨め、分からなくて当然って態度が腹立つな…。フンッこんな問題俺がちゃっちゃと答えてやるさ。
……う~ん。ところで洋子って、誰だ?
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