DiamondDust Rebellion

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 二つが激突する、その間に白く巨大な斬撃。 「月牙天衝!」 上を見上げれば、黒崎一護の姿。 続いてルキアも姿を見せた。 一護はかすがの姿を見て、驚いた。 すぐにかすがが冬獅郎のやろうとしていることを理解して居ると気付いた。 「……かすがさん、すみません」 「謝る理由なんてないでしょう。それに、黒崎さんはもう、わたしがどうしたいのか理解して居るみたいだし」 「かすがさん……」 スッと一護に背を向ける。 かすがは視界を解き、斬魄刀を鞘へ納める。 冬獅郎の背中に抱きつく。 「邪魔はしないから、傍に置いてよ」 「かすが……」 「あんたが居ないと、わたしはわたしじゃいられなくなる。だから、置いて行かないでよ、バカ」 ぐっと氷輪丸を握る手に力込める。 ゆっくりとかすがは背中から離れる。 冬獅郎は後ろに居たかすがを横目でみれば、かすがは小さく微笑み、頷いた。 「応えよ、桜煉華。そして咲き代われ」 かすががそう言うと、かすがの斬魄刀が震えた。 鞘から斬魄刀を抜く。 何処となく違和感のあるかすがの斬魄刀。 「早咲け、黒梅」 始解したそれは黒桜の花弁ではなく、梅の葉がかすがと冬獅郎の廻りを舞った。 斬魄刀の鍔が桜ではなく、梅の花のような鍔に変わっていた。 「かすがさん、それは……」 「姉様の斬魄刀だった黒梅。今は私の中にある宝珠を守るために宝珠に埋め込んだ霊圧の塊の様なもの。今は桜煉華と言う媒介を持って、形を成してるにすぎない」 廻りも始めてみたその斬魄刀に視線が行く。 かすがはゆっくりその斬魄刀を宗次朗に向けた。 「私の言いたいこと、解って貰えたらいいんだけれど……」 「……………」 「生きてたんだね、草冠宗次郎。そして、氷輪丸の持ち主に選ばれた人」 「かすが?!」 かすがはただ微笑んでいた。 かすがは全部知っていたのだ、と冬獅郎は改めて思った。 知っていたからこそ、何も聞かず何も言わずにいたのだと。 「生きておったか、草冠宗次郎」 総隊長が現れた。 他の死神たちが膝をつき頭を下げるのに、かすがは背を向けたまま顔だけ総隊長の方を向いた。 その表情はまるで氷のようだ。 「棗隊長、もう良いじゃろうに」 そう告げられ、かすがは溜息を吐きだした。
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