桃太郎

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婦人の無茶苦茶なオーダーにより、どうにか桃を捌いたのだが、中からは赤子が出てきたではありませんか。 「桃の中から赤子が…あなた、これはもしや、子宮癌で子宝に恵まれなかった私たちへの、神からの慈悲かもしれません」 「これは…選ばれし子、運命の子。俺たちは、新たな歴史の始まりを目の当たりにしているのかもしれない」 老夫婦はこの子宝を大事に大事に育てました。鬼の目から隠しながら。 命名:桃太郎
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