ー 桜、音鳴る 春の夕?! ー

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明らかに異様な雰囲気に、まるで、一瞬にして『異界』に引き込まれたかのような錯覚を憶えた。   椿季 「ねえ、おーちゃん。聞こえる?この音………鈴?」 ーリーン、リリィーン 桜花 「…え?何、この鈴の音………やだっ?!この音、この桜からっ?」 そして、その途端、一陣の突風が吹き、二人の躰を桜白色の光が包みこむ。 ー次の瞬間、二人の姿はそこにはなく、ただ風が桜の梢を揺らすばかりだった……………。
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