26人が本棚に入れています
本棚に追加
そう言えばあの時‥
ユウキがゾディアーツになった時の流星は、やけに必死だった。
ダミーのゾディアーツから俺を守って、でもそのせいで流星はボロボロになった。
『良かった‥』
その言葉に俺は流星への絆‥いや、もうひとつ何か、別の感情が芽生えた気がした。
『そろそろ、部活の時間だな』
「お、おう。」
この気持ちは何なのだろう…
胸が締め付けられるように痛くて、苦しくて。
でも暖かく、優しい気持ちになって。
何だか、悪い気はしなかった。
でも、良く分からなかった。
『弦太郎??』
ドキッ‥
不意に流星が近付くと、胸が苦しくなった。
俺は顔をしかめる。
やっぱり、変だ…。
「流星‥先に行っててくれ、俺、ちょっと用事思い出した。後で必ず行くから!」
『あっ、ああ。分かった。』
胸の苦しさを抑えられなくなって、ついにその場を逃げ出した。
『弦太郎‥』
最初のコメントを投稿しよう!