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「君が悪いんだからな‥」
『分かってる…。』
そっぽを向いたと思えば、それは構ってほしいという合図。
理解した流星は、後ろからなかば強引に引き寄せて抱き締めた。
「これから如月が来たら暫く俺が占領するからなっ」
『賢吾に出来るのか??』
「やって見せるさ!」
『そうか‥でも、俺のことも忘れるなよ…??』
「勿論、忘れないさ‥」
そっとしがみつく賢吾に理性が抑えられなかった、流星は額に優しく口付けをした。
賢吾は満更でもなさそうに顔を真っ赤にしていた。
「君はすぐに理性が壊れるな‥まさか、如月にももう…!」
『どうかな…?でも、嬉しいだろう‥??』
「…言わせるなっ、」
そういうとまた流星にしがみついて甘えて見せた。
暫くして弦太郎が来ると、流星は真っ先に横に立つ。賢吾はまた、負けたっという顔をして隠れて悔しそうにしていた。
流星はそれに気付いて、クスクスと笑う。
どうやら、流星は賢吾を嫉妬させるのが好きな様子…。
賢吾はまた詰め寄るも、やっぱり流星には勝てないでいるようだった。
『俺には勝てないよ、賢吾』
end
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