恋――撃沈。

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「別人、いや別の生命体ですわね……」 「マジで変身というか、変化(へんげ)の域だわ……!」 え……まじ? 手鏡で確認すると、おでこ出して眼鏡を掛けたせいか、賢く見える以外に変わらないように見える。つか度なしだコレ。んで人のモノとは言え、この眼鏡なかなかイイ。 ―と、思っていると。 「くれてやる」 「へ?」 「未練がましくもっていたが手元に在ると未だに引きずるらしい。 俺の失恋記念とお前の失恋記念にくれてやる 。つかイラネ。」 好きだった人にあげるものをゴミ宜しく、人に押し付けるとは―…。大切なもんじゃ、 「手元に在ると未だにフラれた日の事が夢に出るんでな……ブルーレイみたいに鮮明に。」 引き取った方がいいみたい。 えと―― 「ありがと」 「――ッ!?」 と眼鏡の感謝を言うと失恋男は言うと何故か顔まで朱く染めた、何故だし。 「「………ちッ」」 何故、舌打ちしたし。 「じ、じゃ俺はこれで」 と、ぎこちない動きで失恋男は校舎に入って行く。 「あ、名前聞くの忘れた」 と思った瞬間。 [カンバヤシ コウ] 好感度アップ と文字が流れた。
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