波乱の予感

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「へえ。」 確か、尚紀さんがロウラのリーダー。 あとは・・・ 「尚紀!あそこの焼鳥買った?」 あ、この人は えっと。 「三原郡司さん!」 「お。おおっ。なんだいきなり。」 「は、すいません。」 郡司さんはバングラデシュのおじいちゃんをもつクォーターだから顔が覚えやすい。 「おもしろいな。信一さんの妹。」 「モモです。倉本モモ。」 「あ、そうだった。モモちゃん焼鳥くう?買ってくるから車にいってていいよ。」 「ありがとうございます。」 「行こう。モモちゃん。」 尚紀さんがあたしの肩を抱いた。 うわ。 肩抱かれちゃった。 車に戻ると一人で文庫本を読んでいる人がいた。 えっとこの眼鏡かけてて長髪の人が 中森一郎くん。 「あれ、一郎は飲み物いらないのか?」 「俺は郡司に頼んだ。」 「ふーん。おまえよく下向いて本読めるな。車酔いするよ?」 「俺、大丈夫。」 一郎くんは無口だから余計覚えやすい。 「あの・・・メンバーって全部で七人ですか?」 「そうだよ?」 あとの二人もイケメンなんだろうな。 はぁっ。
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