0人が本棚に入れています
本棚に追加
全校生徒が体育館に集まる。
校長のやたら長い話のおかげで1時間目の授業の四分の一は潰れた。らっき!
教室に戻るとSHRが始まる。
いわゆる朝の会ってやつ?
その時に先生が、『bignews!』と叫んだ。
―何コイツ。
私が先生の言葉に若干引いたのは言うまでもない。
でも先生はそのままハイテンシ~ョン!って感じで、こういった。
『転入生~!入ってください!』(因みにこの先生、男だよ。しかもゴリ系。)
(もしかして…祐樹くん!?)
期待に胸をふくらます私。(と先生。)
入ってきたのは―女の子!?
『相原すみれです。すみって呼んでください。』
小さくてふわふわしてて、お菓子みたいな子。
私とは正反対の、可愛い子。
そういえばお隣にも引っ越してきた人がいたな…
そこの子かな?
先生が、『席はあそこ!原田さんの隣だ!少々できのわるい子だが、害はないので心配するな!』
オイ!担任!!!!!
でき…悪くなくはないけど…
うん…当たってるな…。
ま、仲良くしよう!
転入生は、私の隣に座った。
ふわっと香る、バラの香り。
いいにおい~!!!
女の私も惚れそうだ。
『よろしくね~♪相原さん!早速すみって呼んでもいいかな?』
『うん!喜んで!』
すっかり意気投合。
帰りも一緒に帰った。
そういえば祐樹くんは…?
(メールしてみよっかな!)
ちゃっかりアドレス聞いてる私…。
『 TO: 祐樹くん
件名:原田笑里です!
笑里です!
今日、祐樹くんと同じ
転入生が来ました/*
祐樹くんは何組?』
よしっ!
これでOKっと~!
返信楽しみだな★
メールを送っただけで
ウキウキしてた私。
暗雲が空いっぱいに立ち込めているとも知らずに―…。
最初のコメントを投稿しよう!