転入生はお菓子だった。

2/2
前へ
/4ページ
次へ
全校生徒が体育館に集まる。 校長のやたら長い話のおかげで1時間目の授業の四分の一は潰れた。らっき! 教室に戻るとSHRが始まる。 いわゆる朝の会ってやつ? その時に先生が、『bignews!』と叫んだ。 ―何コイツ。 私が先生の言葉に若干引いたのは言うまでもない。 でも先生はそのままハイテンシ~ョン!って感じで、こういった。 『転入生~!入ってください!』(因みにこの先生、男だよ。しかもゴリ系。) (もしかして…祐樹くん!?) 期待に胸をふくらます私。(と先生。) 入ってきたのは―女の子!? 『相原すみれです。すみって呼んでください。』 小さくてふわふわしてて、お菓子みたいな子。 私とは正反対の、可愛い子。 そういえばお隣にも引っ越してきた人がいたな… そこの子かな? 先生が、『席はあそこ!原田さんの隣だ!少々できのわるい子だが、害はないので心配するな!』 オイ!担任!!!!! でき…悪くなくはないけど… うん…当たってるな…。 ま、仲良くしよう! 転入生は、私の隣に座った。 ふわっと香る、バラの香り。 いいにおい~!!! 女の私も惚れそうだ。 『よろしくね~♪相原さん!早速すみって呼んでもいいかな?』 『うん!喜んで!』 すっかり意気投合。 帰りも一緒に帰った。 そういえば祐樹くんは…? (メールしてみよっかな!) ちゃっかりアドレス聞いてる私…。 『 TO: 祐樹くん 件名:原田笑里です! 笑里です! 今日、祐樹くんと同じ 転入生が来ました/* 祐樹くんは何組?』 よしっ! これでOKっと~! 返信楽しみだな★ メールを送っただけで ウキウキしてた私。 暗雲が空いっぱいに立ち込めているとも知らずに―…。
/4ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加