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「そっかぁ、小洒落たホテルに泊まるなんて、どう?」
「悪くないね。
あ、そうだ!ユカちゃんから、メールがきたの。男の子が産まれたんだって。今週、会いに行っていい?」
「いいよ。
それより、我が家も子どももうそろそろ、どう?
今夜、子作り?」
健人は調子に乗った流し目で、そしてわざとらしい笑顔。
最近、分かってきた。この調子で仕事ではずっと話しているのだろうな。
他の女性に子作りを誘うようなことはない、と固く信じたいけど。
「どうした?」
今度は、すぐに反応しない私の顔を怪訝そうに覗き込む。
「フフ、子作り前にアイス食べたい。
ねえ、お兄さんのお店行こう。」
私は急に自宅への道から方向転換した。
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