プロローグ

2/5
2047人が本棚に入れています
本棚に追加
/1489ページ
午後10時。 駅から程近くコンビニを少し大きくしたこのスーパーはひっきりなしに客が来る。酒臭いサラリーマン、予備校生、洒落た輸入食料品も扱っているのでキレイな仕事帰りのOLまで、様々だ。 自動ドアが開くと同時に 「いらっしゃいませ」 また来た。今日も気づかれなくてすむかな? 人の目など気にせず、商品棚に視線がいっている。 少し濡れた髪にすっぴん。風呂あがりか…正直、化粧した顔もすっぴんも変わらない(笑) また、自動ドアの開く音。 「いらっしゃい…あ、」 「健にい!」 6歳の甥っ子が走ってレジへ。後ろから兄がやって来た。
/1489ページ

最初のコメントを投稿しよう!