プロローグ

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「健人(ケント)、悪いな。手伝ってもらって」 あまり大きい声で話すなよ。バレるかもしれないじゃないか。 「大丈夫だよ」 小声でボソッと返事をした。 「消しゴムなくしちゃったんだ」 甥っ子が人の気も知れず、商品の消しゴムを手に取って、レジまで走りながら大声で話す。 それでも俺はつられることなく、小声で 「もう10時だぞ。さっさと帰って寝ろよ。」 甥っ子は「うん!」と元気よく返事し、兄に連れられ帰っていった。
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