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「やっほぅ!あにぃと同じクラス~♪」
…なんてこった。
まさかクラスでも落ち着けないなんて。
中学のころまでは学校特有の暗黙の了解とやらで別々のクラスだった俺たちだが…
まさか高校で同じクラスになるなんて…
これも高校ならではなのだろうか?
もし意図的なものであれば今すぐPTAに訴えたいね。いや、確実に負けるけど。
「ほら、梓。少しはおとなしくしとけ。かなり変な目で見られてるぞ」
「そう?いや、これはあれだよ、学年首席の次に偉い私に向けれられている羨望の眼差しだよ!」
いや、明らかに違うだろ。あの目ははしゃぐ子供を温かく見守るような目だ。
たが、羨望の眼差しというのもあながち間違いではないかもしれない。
実際に梓の成績は群を抜いて良い。
全国模試では必ずといっていいほどに一桁をとってくるような人間だ。
だけど、実際のところテスト勉強は一切していない。
本人いわく「教科書を見るだけで大抵のことは理解できるし、人物名とか活用形なんか一度見たらそうそう忘れないでしょ?」だそうだ。
こんな見た目がバカか子供にしか見えないやつがそれだけ簡単に良い成績をとっているんだ。
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