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「いや、寝ててもやっちゃいけないぞ?もしかすればそのまま目覚めない可能性もあるからな。」
ていうか、今の今まで生きていることが不思議である。人体って意外と頑丈なんだね。
「それにしても今日はいつも以上にテンション高いな。なんかあんのか?」
「何言ってるの?今日は待ちに待った入学式じゃない!もう楽しみで楽しみで昨日は一睡もできなかったよ!」
んじゃこのテンションは昨日の夜中から続いているのか…隣の部屋がうるさいと思ったらこいつが暴れてたのか。やれやれ…
「入学式程度でそこまではしゃがなくてもいいじゃねぇか…」
「何言ってるの?あの名門、水無月学園だよ!今日からその名門に通うんだよ?私たち今日からお嬢、坊っちゃんなんだよ?」
「あー…まぁそうは言ってもなぁ…」
俺たちが入学する水無月学園は学問でもスポーツでも高い成績を誇る名門校ではあるが、なんと生徒全員の学費を国が負担、つまりタダなのだ。
何とも怪しい学校ではあるが、国が関係している以上信じるしかない。
あ、ちなみに妹とは同い年の双子だからな?全然似てないのは二卵性だからだ。あと妹が幼く見えるのはそういう性格でそういう体型だからだ。
「まぁ、とりあえず早く起きてよ!朝ごはん準備してるからさ!今日は必勝祈願の意味もこめてカツ丼だよ!」
一体何と戦うんだ。
そう思いながらも、まだ半分閉じているまぶたをこすりながら、ベッドからおりた。
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