Vine

4/10
前へ
/34ページ
次へ
「とりあえず、中へどうぞ」 胸元から引っ張り出されたペンダントは大きな鍵の形。 もしかして…? 「ふふっ、随分大きいでしょう?」 私の視線に気付いたのか、 目の前に差し出されて揺れるソレは。 「私、すぐ鍵無くしちゃうから。 一番大きいのにして貰ったの。」 「そ、そうなんですか~」 カチャ、と、思ったより控えめな音がして 鍵が開いた。 そして開かれたドア――― 「ようこそ、evergreenへ。」
/34ページ

最初のコメントを投稿しよう!

38人が本棚に入れています
本棚に追加