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相薗紗恵子だ。
出席番号順で隣の席になったのは高校二年生の春。
自然と会話する事が多かった。
明るくて、クラスでも中心に立つような奴だった。
俺は良くも悪くも目立ちはしない、空気くらいの奴だったはずだ。
友人はいたが、俺の事なんてそんなに知りもしない、なんとなく一緒に時を過ごすだけの間柄だった。
高校生の俺は、バイトに力を入れていて
高校なんて工芸の授業以外、どうでも良かった。
美大に入ることだけを考えていた。
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