20人が本棚に入れています
本棚に追加
「……ったく、後で覚えてろよ……!」
とある家に着いた後、俺、藤本 焔(一応主人公)は空音を怨みの篭った表情で睨みながらそう言った。空音の飛行速度は速く、全速力でやっと追い付けた。それでも真夜を連れているので空音は軽く飛んでいるだけなのだろう。
空音はまだ発展途上の段階とはいえ妖怪なんかとは比べ物にならないほど強力なカテゴリの神獣。本気で飛べば音速に匹敵するらしい。
酸素を求めて駄々を捏ねる汗と止まることを知らず流れる汗が鬱陶しい。
「俺は鳥頭だから都合の悪いことに限り三歩歩けば忘れる」
なにそれこわい。
「……もういいから、早くこの家の人を呼ぼうぜ」
空音への苦情を諦め要件を済ませることにする。
最初のコメントを投稿しよう!