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チャイムを鳴らすと小気味よい音が響いた。
「はいは~い。って真夜?どうしたの?」
扉が開くと輝くようなブロンドヘアの、綺麗な女性が出迎えてくれた。高貴な姫を思わせる美しい容姿と纏った雰囲気の柔らかさが絶妙だ。
「ちょっと変な奴に絡まれてね。この二人が助けてくれて、怪我をした私をここまで運んでくれたの」
「そうなんですか……ありがとうございます。私はマーシャといいます」
「藤本 焔です。えっと、お見知りおきを」
「迦楼羅 空音です。もう少し早く気付いてあげれば怪我させずに済んだのにすみません」
「いえいえ、助けて頂いただけでもありがたいことです」
裏表のない笑顔だった。
綺麗な女性の笑顔はそれだけで凶器である。
一体なんだこの女神は……!
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