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「待ちな」
祈りが通じたのか突然、声が聞こえた。
不良達が声の主の方を振り向く。
私もそれに視線を向け……目を疑った。いやいやいや!
有り得ない。こんな馬鹿なことがあるものか。きっと最近寝不足のせいで夢が現実に武力介入でもしてきたに違いない。
「……落ち着くんだ、くーるになれ、真夜」
一度目を擦り、深呼吸。ひっひふーひっひふー。あれ? これは違うやつだっけ。
とにかく落ち着いたことにして、もう一回見直す。
しかし、目の前の奇妙な光景は一片も変わることなくそこに存在してやがりました。何か悪い夢でも見ているのか。助けてお母さん。
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