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「くそっ、変な奴らが来ちまったぁ!」
ライダーと蟹が顔を見合わせる。
「おい、お前変だってよ」
「え? お前だろ?」
互いになすりつけあう改造人間と甲殻類。見苦しい。
「……どっちも変なんじゃないかな」
私が思わずツッコミを入れると二人は沈黙した。しばらくして二人は沈黙を破る。
「「全ては不良のせい、許すまじ!」」
いい顔(お面に隠れて見えないがそんな気がした)だった。しかし責任転嫁も甚だしい。
「さっきくぁらわけわかんぬぇことばっか言いやがってぇ! やんのか!クォラァ!」
不良Aが威勢良く吠える。いや、お前が言うな。
しかし、すぐに不良Aの顔から余裕が消えた。
蟹が一瞬で不良Bに肉薄。
「……寝てろ」
「……え?」
肉を叩く鈍い音が鳴り、不良Bが沈んだ。白眼を剥いて気絶している。何が起きたかすら分からなかった。とてつもなく速い。蟹の癖に。
「そんな……一瞬で」
「逝ってしまったわ……円環の理に導かれて」
円環云々はわからなかったがだいたいの意味はわかった。
……え? 死んだの?
ピクリとも動かない。……うん、見なかったことにしよう。
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