メイドが二人
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――――――――― 二時間後。 「さて、帰るか」 本を仕舞い、鞄を持って、立ち上がりながら、私はそう言った。 隣にいた後輩は、名残惜しそうに本を片付ける。上下逆にして読んでたけど、そういうトレーニングでもしてるのだろうか。 信長は奇妙な踊りを止め、帰り支度をしている。 「鍵、閉めるぞ」 結局他に誰も来なかったので、図らずも副部長である私が、戸締まりをすることになった。
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