メイドを試用

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時刻は11時くらい、またしても私は部屋でごろごろしていた。 みずきはといえば、今はベランダで洗濯物を干してくれている。 洗濯したから洗濯物なのか、洗濯するから洗濯物なのか、人類にとって永遠の謎である…… そんなことを考えていると、携帯電話がズボンの中で鳴り出した。 携帯電話。文字通り、携帯できる電話である。わざわざ電話をする時に、数字を入力しなければならないタイプのものだったが、これでもこの田舎では、現役なのである。 私は携帯を取り出し、開き、通話ボタンを押した。 「もしもし」
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