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「ええ、そうですけど…」
名前を知っているということは、やっぱり知り合いなのだろうか。
いや違う、直ぐさま愚考を否定する。このドアにはネームプレートが掲げられていて、そこには大きな文字で『水沢』と書いてある。さっきのは質問でなく、確認であったのだ。
彼女は深々とお辞儀をした後、にっこりと笑って、こう言った。
「私は『みずき』です。今日からは『水沢みずき』になりますね、よろしくお願いします!」
「……は?」
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