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「そろそろお昼ご飯、ですかね」
時計を見ると、短針は12の数字を指していた。たしかに、少しお腹がへってきた気がする。
「どこかで食べていきましょうか」
「あ、ちょっと待って」
そういって私は、みずきを静止させる。いや、制止か。
「また迷子になっても困るし、手を繋いで行こう」
「わかりました!」
ぎゅっ、手が温かい。ここまで完璧に人間だと、ロボットと人間の見分けがつかなくなるんじゃなかろうか。
「あそこでいいかな」
私たちは、Mと書かれた看板のお店へと向かった。
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