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村へつくと、数人の村人が出迎えてくれた。
「おまえさん。何者だい?」
警戒を含んだ声。一定距離を保ち誰も俺に近づこうとしない。
「怪しいものではありません。俺はこの村に用事があってきました」
「用事?さっき叫んでいた。飯、金かい?」
聞かれていたようだ。恥ずかしい。
「そんな事、叫んでいませんよ!俺はただ、この村の鬼退治にきた桃太郎です!」
村人はぽかんと口をあけて何だコイツという視線を送った後、ひそひそ話をはじめた。
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