飽海高貴

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  「知っている理由はソレだ」 青年は私の右肩を指差す。そこには小さな小動物が座っていた。リスのような可愛い見た目をしていた。可愛い。 「これは……式神?」 「それもかなり下位のな。ソイツに君の事を探らせてた。すぐに気づくと思ってたんだが……やっぱ敵意がないと気づかないものか。蚊みたいに」 その例えはどうかと思うけど、確かに全く気がつかなかった。 「いつの間に……」 「君が長老と話していた間に」 「でも、式神を使えるって事は、やっぱりあなたは陰陽師なんですか?」
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