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「あの時不機嫌だったのは、銀獅子の治療がすぐに出来ないことに対しての苛立ちから。そして笑っていたのは、家族の敵討ちの為に小鬼達が現れた事が嬉しかったから。そうですよね?」
「さぁ?どうだろうな」
彼は嬉しそうな表情を浮かべていた。
「勝手にそう思っておきます。――それじゃ、村長様に報告しましょう」
「だな。腹も減ったし、牢屋に入れられた分たらふく食べさせてもらうか」
「弱味につけこむのはズルですよ!食べ過ぎるのもダメです。過度な食事も俗物ですから」
「厳しい子だ」
苦笑する彼の顔は、とても優しい顔に見えた。
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