ヤツは敵

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「兎に角、君が家を出ようが、出まいが君と仲良くする気なんか無いんだよ。ハッキリ言って僕、君が嫌いだ」 頭に血が上っていたからなのか…こんなにもストレートに嫌いという言葉を相手に使ったのは初めてだった。 少し、可哀想な事を言ってしまっただろうか。 ヤツは僕の言葉に俯いていた。 「…そうか、ノンちゃんはそういう風に思っていたのか…」 元気のない声が悲しそうに感じた。
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