ヤツは敵
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「あのさ…僕は君と気が合いそうにないんだ」 ヤツが医者の息子で大層なお金持ちだと言う事を知り、これは願ってもない断り文句が出来ると喜んだ。 「ノンちゃんは、俺の家柄に引け目を感じているのかい?」 おお!?初めて心が通じたか? 僕はヤツの言葉にウンウンと頷いた。 これでコイツとの関わりが切れてくれると心の中は万歳三唱である。 なのに…
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