怨筆～えんぴつ～

～始まり～

｢優-!!!!元気ー？早くバイト行こうよー？｣

窓の外から甲高い声が聞こえる。

｢お前!!!!バイトまであと三時間もあるんだぞ!!!!何しにきたんだよ？｣

｢いーじゃん!!!!早めに行って元気達の手伝い一緒にしよーよ？｣

｢無駄働きが出来るか!!!俺は眠いの!!!!だから寝る!!!!｣

｢…わかった。じゃぁ一人で行くもん。｣

｢あー勝手に無駄働きしてこい!!!｣

｢はぁ…一人で手伝いしに行くのかぁ…。悲しいなぁ…。優はもっと優しい人間だと思ってたのに…悲しいなー。｣

｢……もう、わかったからちょっと待ってろ!!!!｣

｢やったぁー!!!!!やっぱ優は優しいね!!!!!｣

こいつの名前は宮ノ内愛(みやのうち あい)21才。専門学校生。

小さい時からの幼なじみでうるさいぐらい元気な上にウルトラ馬鹿。

でも、何故かこいつに物を頼まれると断れないんだよなー。