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『とりあえず今から洗濯だけして今日は一旦帰るよ。“連れ”が心配するしな』
あえて龍馬たちの名前は出さずに話をする。
『明日、着替えて今度は“紅”として来る。この格好じゃみんなも認めないと思うし』
「そうだな」
平助は考え込むように顎に手を当ててうなずいた。
『じゃ、平助は人数分の手ぬぐいを用意してくれるか?』
「いいけど…何に使うんだよ」
首をかしげる平助の目の前に、俺は人差し指を立てる。
『手ぬぐいを濡らしておでこに置くんだよ。熱を下げなきゃいけないしな』
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