嵐は突然に

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すると平助は俺の向かいに座り込み、たらいの中に手を入れた。 驚いて顔を上げると笑顔の平助が目に入る。 「紅にやらせて俺だけ休むなんでできねーよ。二人でやったほうが速いしさ」 そう言って平助も洗濯物を洗いだした。 『…そうだな』 ふっと軽く笑ってまた手元に視線を戻す。 その後は他愛もない話をしながらひたすら洗濯物を洗った。 .
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